わたしに嫉妬しないでくれない

タイトル わたしに嫉妬しないでくれない?

 

キャスト

・りょう。。。20代男性、夢に向かって努力するために自分のフォロワーをあつめている。同じように、努力している、うなに対して、仲間意識を感じている。

・うな。。。20代女性、仕事の傍ら、好きだった演技の世界でも活躍したく、かつどうを続けるうちに、りょうと知り合う。

・あおい。。。30代女性、自分のキャリアを築いていく傍ら、寂しさから、りょうのまっすぐとした夢に向かって努力している姿に心を打たれ、りょうの応援をはじめる。

 

あらすじ

 うなとりょうがコラボで配信したことをきっかけに、あおいは、うなにDMを送ってしまう。わたしたちは「他人に嫉妬せず、自分をみがけ」と他人には言ってしまいがちではあるが、人間は本当に一人で頑張り続けることはできるのだろうか?なぜ、人はだれかと一緒に頑張ることはできないのだろうか?

 

所要時間15分~22分

性別改変可、セリフ改変可

 

 

1幕~エピローグ~他人の嫉妬は蜜の味

2幕~アンチテーゼ~一人では頑張れない僕たちへ

3幕~ジンテーゼ~どうして、一緒に頑張ることができないの?

4幕~プロローグ~頑張りきれない私たち

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一幕

 

~嫉妬とは、大切なものが他の誰かの手によって失われるかもしれない可能性に対する不安から、大切なものを守ろうとする人間らしい感情の働きである。  オニク ~

 

りょ「どうしの?うな、そんな顔して。君にそんな、顔、似合わないよ。僕にはなしてごらん?」

う 「実は、こんなのが。。。」

ーーあなたが、りょうくんとコラボ配信したことにひとこと言いたくて、DMしました。りょうくんは夢があって配信をしています。あなたのような、体目当ておっさんからしか相手にされていないような女とは違うんです。りょうくんのやさしさに甘えて、うふふと笑っている声、はっきりいって、キモイです。応援している私たちの邪魔をしないでください。自分の身の程を、よく、わきまえてください。キモイです。りょうくんの邪魔をしないでください。

 

りょ「え?なにこれ?ー間、読んでいる演技ー体目当てのおっさんからって、うなのリスナーって、トップファンは女性じゃないか。。なんなんだよ、いったい。」

う 「わたしは、いいの。。ただ、りょうくんに迷惑をかけてるんじゃないかって」

りょ「迷惑だなんて、、。うな?僕は、うなのことを応援してる。だから、勝手な妄想で、うなを傷つけるようなやつは、僕には許せない。ー間、考える演技ーわかった。こんど、みんなに配信でいう。他人に嫉妬するんじゃなくて、自分を磨けって。純粋な気持ちで応援できないような人は嫌いだって。ー間ーいいんだよ、うな。これは、うなのためだけじゃない。僕のためでもあるんだ。うなのことを傷つけるような奴は僕は許せない。うなは悪くない。」

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第二幕

りょ「みんなにちゃんといいたいことがあるんだ。僕のことを応援してくれる気持ちはすごくうれしい。だけど、それを変な方向には向けないでほしい。応援する気持ちをほかの誰かに向けて、嫉妬して、そういうの、ださいよ。僕のファンには、そういう人はいないって信じてたけど、実際に傷ついた人がいる。。気に入らないことがあるなら、僕に直接言ってきてほしい。他の誰かを傷つけるなんて、僕は許せない」

 

あ 「ゆるせない。あの女。絶対にうらでりょうくんに告げ口したのにきまってる。あんな女がこなければ、みんなで楽しかったのに。りょうくん、りょうくん、りょうくん、わたしがいるのに、なんで、なんでよ。ゆるせない。ゆるせない。絶対にゆるせない。負けたくない。あんな女に、まけたくないよ。なにやってるのよ、りょうくん。しっかりしてよ。負けないでよ。」

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第三幕

り 「みんな、今日もきてくれてありがとう!今日は。。。」

あ 「ねえ、りょうくん。コラボ、あがってもいい?」

り 「あおい?あがる?」

あ 「うん」

り 「あおいが上がるなんて、ほんとに久しぶりだな。ありがとう。。うれしいよ」

あ 「りょうくんさ、最近、ちゃんと活動できてる?私たちのこと、ちゃんと見てくれてる?」

り 「ー間、少しして、DMの主があおいだったと覚るーあおい、だったのか?」

あ 「なにが?」

り 「うな?いてくれてる?うな?あがってくれたら、うれしい。」

あ 「なんで、うなが出てくるの?」

り 「うな、上がってくれてうれしい。あおい?うなに謝るんだ。」

あ 「どうして、わたしが?」

り 「みんなが来てくれてる時間だけど、僕はあおいのことを大切におもっているから、こうして時間をとってる。あおい?うなに、あやまるんだ。」

あ 「わたしの何が悪いっていうの?」

り 「あおい。。。」

う 「ブㇲ」

り 「うな!!」

う 「キモイんだよ。ブㇲ。ずっと一緒にいてとか、りょうくんにいっつもDMばっかりして、りょうくんからいっつも相談されてたけど、あなたの応援って、結局投げてるだけじゃん!りょうくんの気持ちなんてちっとも考えてない。りょうくんが、どれだけ心をいためてたかなんて、少しもわかってない。ずっと一緒になんて、いなくていい。あなたは、もっと、いっぱい投げろ。焼けるまで投げろ。焼け焦げろ。」

り 「うな。。ぼくは、投げてほしくて配信をしているわけじゃない。みんなに楽しんでほしくて配信してるんだ。」

あ 「うそじゃん。投げてほしくないなんて。綺麗ごと言わないで。わたしがどんな気持ちで投げてると思ってるの。」

り 「あおい。僕は、楽しんでもらいたくて配信してるんだよ。あおいには、わかってほしかった。伝わってると思ってた。」

う 「ほら、あなたは、ちっとも、りょうくんのことを理解してない。りょうくんの言葉の何をきいてたの?相手の気持ちを理解しようと努力したの?そんなんだから、ブㇲなのよ。」

り 「やめるんだ。うな。どうして、傷つけあうんだ。大人だろ。くだらないことで喧嘩するなよ。」

あ 「くだらないってなによ。わたしたちがくだらないっていうの?」

り 「そういうんじゃないだろ?どうして、喧嘩するんだよ。」

あ 「だけど、りょうくんだって、わたしに謝れっていったじゃない。」

り 「人を傷つけたら、あやまるのは当然だろ?」

あ 「そういうところが、ちっともわかってない。」

 

「この人は、こういう人なんだ。」

ーーー

四幕

あ 「あいつらなんて、しょせんネットの中でしか輝けない。現実にはモテていない。仕事もろくにできていない。だから、ずっと家にいる、お察しな連中でしか、ないんだ。だから、もう、本当に、、別にどうでもいいや、って思えるようになった。だけど、本当に好きだったな。私が、応援できた人。」

 

り 「みんなーー!!今日も来てくれてありがとーーー!!僕ら少年空想冒険団・・・ガヤガヤガヤ」